【イケメンハンター】ポーランド・アウシュヴィッツ(さわやか系イケメン)
第二次世界大戦の最中、ヒトラー率いるナチスによる制圧対策が行われた場所…
人類の負の遺産『アウシュヴィッツ』。
ユダヤ人をはじめ、ポーランド人や反ナチス活動家、同性愛者など、罪のない人がここに送られ、多いときには9万人もの人が収容されていたそう。
現在は博物館になっていて、世界中から訪れる人が後を絶ちません。
私はより詳しく知るため、唯一の日本人ガイド中谷さんの日本語ツアーに参加しました。
収容所の入り口、まず目につくのが「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」というゲート。
よくみると、この「ARBEIT」の「B」の文字が逆さになっているのがわかりますか?これは、収容者たちのせめてもの抵抗だったのかもしれません。
収容所の周りは、鉄格子で囲われていて、それでも脱走を図る人は、連帯責任として、家族や仲間が殺されたそうです。
静まり返る収容所内。その昔、ここで残虐な殺人が行われていたのが信じられないほど、静かな場所でした。
博物館内には、連れてこられた方たちの遺品が展示されていました。
中には、大量の女性の髪の毛もあり、これらは編まれて絨毯などの材料にされたそう。
おそらく、ここで新たな生活をしようと持ってきた家財道具。
二度と持ち主の手に戻ることはありませんでした。
収容者たちは、ここに着いた際に“囚人番号”として、体にタトゥ―を入れられました。
人体実験なども行われ、人間が、人間として扱われない状況。
満足な食事も与えられず、病気や栄養失調で亡くなる方、過酷な労働で命を落とした方も多くいました。
驚いたのは、収容者の監視をしていたのも、同じ収容者だったということ。収容者の中から選ばれた監視員に生き延びる希望を与え、同じ収容者を監視させていたそうです。
さらに、死体の処理から監視まで、全て収容者にやらせていました。そうすれば、自分たちの手を汚さずに済むと…。ナチスは収容所内の作業がスムーズに進むよう、恐ろしいほど、考え抜かれた方法で収容者たちを管理していたのです。
そして、収容できなくなると、労力にならない女性、子供、老人たちをガス室に送り、大量虐殺を行っていました。
続いて、アウシュヴィッツから、少し離れた場所にあるビルケナウへ。
アウシュヴィッツという名前の方が有名なのですが、ビルケナウ収容所の法が規模が大きく、多くの人がここに収容されていたのと同時に、大量虐殺が行われる場所でもありました。
あの『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクもここで収容されていたうちのひとりです。
私がここを訪れたとき、気温は-3度ほどだったんですが、当時、ひどいときには-30度にもなっていたそう。そんな中、薄い囚人服1枚で過ごした収容者たちはどれほど辛かったことか…。
ガイドの中谷さんの話の中で、「この悲劇が行われている中、多くの収容者よりも、ナチスよりも、世界中からこれを見ているだけの“傍観者”があまりにも多かった」という言葉があり、とても印象に残っています。
中には、ユダヤ人を守ろうとした政治家もいました。その方たちが殺された死の壁。
「いつまでも傍観者であってはいけない」アウシュヴィッツを訪れて私が強く感じたことです。
ここを訪れる前、アウシュビッツや歴史について、いろいろ勉強してきましたが、まだまだ知らないことも多く、実際に自分の目で見て、感じることがたくさんありました。
人類最大の過ちが行われたアウシュヴィッツ。
ぜひみなさんにも訪れ、考えていただきたい場所です。
ジュリアン・ティップ
- 年齢
- 25歳
- 既婚or独身
- 独身(恋人なし)
- 国籍
- ポーランド
- お仕事
- エンジニア
- お気に入りスポット
- クリスマスマーケット
クラクフの街の真ん中、広場で行われていたクリスマスマーケットで遭遇したイケメン。整った顔立ちと肌のきれいさで、初め「マネキン…じゃないよね?」(ごめんなさい!)と思ってしまったくらいでした。友人と3人で訪れていたジュリアンさん。楽しみにしていたという“ホットワイン”に、口をつけた瞬間…。「ぶはっ!」。あまりのアルコールの強さに驚いて、ナイスリアクション!その場にいた人たちを和ませてしまうような、明るい性格のジュリアンさん。彼といたら、きっと楽しませてくれること間違いなしです!
筆者
編集者・トラベルライター
窪咲子
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